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革新の輝き|GRANDSEIKO(グランドセイコー)スプリングドライブの進化

革新の輝き|GRANDSEIKO(グランドセイコー)スプリングドライブの進化

“革新の輝き、グランドセイコーのスプリングドライブの進化”

お世話になっております。
先週台湾へ旅をしてきました。約4年ぶりの海外でしたので、若干のトラブルにも遭遇しましたが、なんとか乗り越えてとても癒された日々でした。
春節が2月8日からなので、街並みはお祝いムードでとてもきらびやかでした。
今回の台湾渡航への目的は台南で安くておいしいを体験すること。
松山空港から、台北駅へ移動し、新幹線で移動しました。
海外で新幹線に乗るのは人生2回目だったのですが、台湾の新幹線はJR東海、JR西日本の共同開発の700系の改良型で川崎重工、日立製作所、日本車両製造が製造しているジャパンメイド。
荷物が多かったので、ビジネスクラスを体験しましたがとても乗り心地が良くコーヒーとお菓子のサービスがありまして、とても快適でした。
また、航空チケットとのディスカウントで2人で約18000円と日本のビジネスクラスよりも格安でした。
そして、走行中の揺れもないですが、日本の新幹線よりぜんぜん速いのが驚きでした。最高速度は300km/hだそうです・・・
当分コラムのオープニングは台湾ネタになりそうですが、みなさまの次の冒険の参考になればと思っています。
お付き合いください

さて、今回のお題は
“革新の輝き、グランドセイコーのスプリングドライブの進化”
キタムラでも人気のグランドセイコーのお話しです。

SEIKO(セイコー)について

1881年(明治14年)に創業され、その歴史は長く、多くの革新的な商品の開発とオリンピックなどのスポーツイベントを通じて、時と時計の文化や産業の発展に貢献してきました。
セイコーの創業者である服部金太郎は、懐中時計からの変化を先取りし、1913年に国産初の腕時計「ローレル」を発売しました。
1923年の関東大震災で工場と店舗がすべて消失しましたが、11月に営業を再開し、修理預かりの時計の代償に無償で新品を進呈したことで確固たる信用を得ました。
そして、1924年にはセイコーブランドの腕時計を初めて発売しました。

セイコーが起こしたクオーツショック

クオーツショックは、日本のセイコーが世界初の実用化されたクオーツ時計の開発に成功したことから始まりました。
1967年の段階ではスイスのCEH社との競争となっていましたが、その後、日本のセイコーがタッチの差でクォーツ腕時計の開発に成功したのです。
このクオーツ時計の登場により、時計業界は大きな変革を迎え、これまでの機械式時計から電子式のクオーツ時計へと主流が移りました。
これがクオーツショックと呼ばれる現象で、特にスイスやアメリカの時計産業は大打撃を受けました。
セイコーがこのクオーツの特許技術を公開したことによって、世界中でクオーツ時計がつくられ始め、時計の量産化、クオーツ化への対応が遅れた多くのスイス・アメリカの時計ブランド・メーカーは、壊滅的な打撃を受けました。
しかし、このクオーツショックを乗り越え、スイスの時計産業は再び復興を遂げ、現在では高級機械式時計のメッカとしてその地位を確立しています。

グランドセイコーの誕生秘話

グランドセイコーの誕生は、日本の時計メーカーであるセイコーがスイスの時計ブランドに対抗することを目指して始まりました。
セイコーの創業者である服部金太郎が1881年に開いた服部時計店が発祥となっています。
1960年に、当時の技術と技能の粋を結集して、初代グランドセイコーが誕生しました。
この初代モデルは、スイスのクロノメーター規格(優秀級)と同精度を国内では初めて実現しました。
発売当時の価格は2万5000円で、上級国家公務員が初任給として受け取っていた金額の倍以上もする高級モデルでした。
その後、セイコーはさらに技術を進化させ、1967年には「44GS」を発表しました。
このモデルは、「セイコースタイル」を確立したとされ、その美的感覚やシルエットは、現在のグランドセイコーにも受け継がれています。
また、1988年には高精度クオーツムーブメントを搭載して復活し、1998年には完全新設計の機械式9Sムーブメントを搭載し、実用腕時計の最高峰として完全復活を果たしました。

キネティックの存在

セイコーのキネティックは、セイコーが開発した独自のムーブメントで、クオーツと機械式時計を融合させたものです。
キネティックは自己給電式ムーブメントの一種で、発電機能を搭載し、内部の蓄電池に電気を蓄え、そこからの給電で針を動かす仕組みになっています。
最大の特徴は、その充電の方式です。キネティックムーブメントは、かつて「AGS(Automatic Generating System)」と呼ばれていました。Automatic、つまり「自動巻き」ということです。
キネティックのリリース当時、すでにソーラー発電式クオーツは市場に投入されており、日本や北米を中心に高い評価を得ていました。
しかし、それらの地域では冬は日照時間が少なく、当時のソーラー式時計では充電不足になってしまう問題が発生していました。
その解決策として、太陽光以外の充電形式が必要とされ、試行錯誤の末に生み出されたのがキネティックでした。
しかし、キネティックが背負った期待とは裏腹に、その後のソーラー技術の進歩はすさまじく、蛍光灯レベルの明かりでも充電ができるほどの充電性能に進化。
そして、複数の針を動かせるほどの出力すら獲得するに至りました。すると、機械式特有の様々な面倒くささがあるキネティックは次第に売れなくなり、製造されなくなっていきました。
結果的に本格的な普及には失敗してしまったキネティックですが、その精神は後のセイコーを代表する高級ムーブメント「スプリングドライブ」に引き継がれています。

スプリングドライブの機能

スプリングドライブは、セイコーが開発した独自の時計のムーブメントで、機械式とクオーツ式の利点を併せ持つハイブリッド型のムーブメントです。
動力源としては、機械式時計と同じく主ゼンマイがほどける力を利用します。このゼンマイの力でローターを回し、発電します。そして、その発電した電力でクオーツ(水晶振動子)を振動させ、時計の進みを一定にします。
この仕組みにより、スプリングドライブは、クオーツ式の制御システムを可能にしながらも、機械式時計と同じく、太くて長い針を回すことができます。また、電池交換やモーターが不要というメリットもあります。
さらに、スプリングドライブは、機械式時計よりも衝撃や磁気に強いです。これは、機械式時計に備わっているような、テンプやアンクルから成る調速機構がないためです。

スプリングドライブのオーバーホール

スプリングドライブのオーバーホールは、時計の定期健康診断のようなもので、腕時計の部品をすべて分解し、洗浄や点検、修理等を行います3~4年毎に行うのが望ましいとされています。
オーバーホールの依頼先としては、スプリングドライブの機構は特殊であるため、基本的にはグランドセイコーに依頼することが推奨されています。
一般的な機械式やクオーツ式であれば、修理店でも受け付けていますが、スプリングドライブはICとメカニカルの構成なので、一般店で引き取ってもらえてもメーカー送りになる可能性があります。
また、スプリングドライブの寿命を延ばし、故障から遠ざけるためには、普段から丁寧に扱い定期的なメンテナンスやオーバーホールが必要です。
ただし、スプリングドライブは構造が特殊で、作っているメーカーもセイコー一社です。取り扱いには、他の時計とは異なる部分があります。

スプリングドライブの特徴

大きな特徴、それは滑らかな秒針の動きです。
クオーツ式時計特有の1秒ずつのステップ運針でもなければ機械式時計のような細かく刻むビート運針でもありません。
音もなく、ダイヤルの上を滑るように動く「スイープ運針」はスプリングドライブならではです。
これは、ぜんまいの力で動く針に1秒間で2の8乗(256)回、磁力でブレーキをかけ速度調整することで実現しています。
スプリングドライブのスイープ運針は、時の流れを感じることができ、人類が初めて時間という概念を得た天体の動きを思い起こさせます。
この滑らかな運針は、グランドセイコーを象徴するものであり、ブランドフィロソフィーである「THE NATURE OF TIME」を体現しています。

9Rスプリングドライブムーブメントの種類

1. 手巻きスプリングドライブ(9R01、9R02、9R31)
手巻きスプリングドライブは、リューズ操作でゼンマイを巻き上げるタイプです。
一部のモデルでは、「トルクリターンシステム」を備えており、ゼンマイが解ける力でもゼンマイを巻き上げることができます。
2. 自動巻きスプリングドライブ(9R65、9R15、9RA5)。
自動巻きスプリングドライブは、腕の動きでゼンマイが巻き上がるタイプです。
通常版の9R65の他に、月差が5秒ほど改善された高精度版の9R15や、持続時間が5日間まで伸び、高精度で、厚みも1mm弱薄くなった新型の9RA5があります。
3. GMTスプリングドライブ(9R66、9R16)
GMTスプリングドライブは、自動巻きスプリングドライブにGMT機能がついたタイプで、第二時間帯の設定ができます。
通常版の9R66の他に、高精度版の9R16があります。
4. クロノグラフスプリングドライブ(9R84、9R86、9R96)
クロノグラフスプリングドライブは、自動巻きスプリングドライブにクロノグラフ機能(ストップウォッチ機能)が付いたものです。
通常版の9R86の他に、GMT機能を省いた9R84と、高精度版の9R96があります。

いかがでしたか?
今回はグランドセイコーのスプリングドライブについてまとめました。
私が衝撃を受けたのは2004年に誕生した9R6シリーズで、ぜんまいのほどける力を水晶振動子が正確に制御する独自の機構である自動巻きスプリングドライブを搭載したシリーズです。
また、パワーリザーブも搭載しており、実用性も抜群で当時は国内でよく売れていた印象ですが、いまはヨーロッパを中心にアジア圏でもGSのスプリングドライブの浸透速度は速く、キタムラでもオファーが多いメーカーです。
ぜひキタムラでお気に入りの1本をみつけてくださいね!

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