【世界3大時計紹介】第二弾！ヴァシュロン・コンスタンタン(vacheron-constantin)の謎に迫る
50代までにほしい時計はヒストリーク トリプルカレンダー 1942 の査定士Wです。
バシュロンコンスタンタンなのか、ヴァシュロンコンスタンチンなのか新人時代の言い間違いを思い出します。googleがない時代は検索内容のブレも自動で提案してもらえない時代でしたしね。
調べてみると、2003年からバシュロンコンスタンタンに定着したといわれていますが真相はいかに…？
老舗時計ブランドであるがゆえに硬派な時計を創るイメージではありますが、オーヴァーシーズのブルーラッカーダイアルはラグスポ界隈で一世を風靡しました。
そんなオーヴァーシーズは、1996年に初めて発表されました。
キタムラではセミヴィンテージのオーヴァーシーズの取扱もありますよ～！
さて、今回のお題は
世界3大時計紹介シリーズ 第二弾 ヴァシュロン・コンスタンタンの謎に迫る!
それでは始めて行きましょう
目次
バシュロンコンスタンタンについて
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年にジャン＝マルク・ヴァシュロンによって創設されたスイスの高級時計ブランドです。
世界最古の時計マニュファクチュールとして知られ、260年以上にわたって時計製造を続けています。
フランソワ・コンスタンタン: 1819年にフランソワ・コンスタンタンがパートナーとして加わり、ブランド名が「ヴァシュロン・コンスタンタン」となりました。
現在はリシュモングループの一員として、さらなる革新を続けています。
ロゴに掲げたマルタ十字の意味は？
ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルであるマルタ十字は、1880年に採用されました。このシンボルは、もともと聖ヨハネ騎士団（マルタ騎士団）の象徴として使われていたものです。
採用の理由は、当時の時計の香箱（バレル）カバーの形状がマルタ十字に似ていたためです。
また、 マルタ十字は、騎士道精神や8つの美徳（忠誠心、敬けんさ、率直さ、勇敢さ、名誉、死を恐れない、弱者の庇護、教会への敬意）を象徴しています。
このように、マルタ十字はヴァシュロン・コンスタンタンの技術的な革新と精神的な価値を象徴する重要なシンボルとなっています。
バシュロンコンスタンタンVS○○！世界最古の時計マニュファクチュールはココがいい！
1. 歴史と伝統
ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年に創業され、260年以上の歴史を持つ世界最古の時計メーカーです。この長い歴史は、ブランドの信頼性と伝統を象徴しています。
パテック・フィリップ（1839年創業）やオーデマ・ピゲ（1875年創業）も長い歴史を持ちますが、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史の長さは際立っています。
2. 技術力と革新
ヴァシュロン・コンスタンタンは、複雑機構の時計製造において卓越した技術力を持っています。例えば、レトログラード表示やトゥールビヨンなどの高度な機構を備えた時計を製造しています。
また、ジュネーブ・シールを取得したムーブメントを多く持ち、その品質と精度は非常に高いです。
3. デザインと美しさ
ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、クラシカルでエレガントなデザインが特徴です。特に、マルタ十字をシンボルとしたデザインはブランドの象徴となっています。
パテック・フィリップやオーデマ・ピゲも美しいデザインを持ちますが、ヴァシュロン・コンスタンタンのデザインはその歴史と伝統を反映した独特の美しさがあります。
4. 継続性と信頼性
ヴァシュロン・コンスタンタンは、一度も途切れることなく時計製造を続けてきた稀有なブランドです。
クォーツクライシスの影響を受けた他のブランドとは異なり、常に高品質な機械式時計を製造し続けてきました。この継続性は、ブランドの信頼性を高めています。
5. カスタマイズとユニークピース
ヴァシュロン・コンスタンタンは、顧客の要望に応じたカスタマイズやユニークピースの製造にも力を入れています。
特に「レ・キャビノティエ」部門では、1点ものの特別な時計を製作しており、これがブランドの特別感をさらに高めています。
パトリモニー
無駄のない洗練された美しさを持つクラシカルなデザインが特徴です。完璧な円形のラウンドケースと調和の取れたプロポーションは、ドレスウォッチの完成形と称されます。
そして、ヴァシュロン・コンスタンタンの最高度のムーブメントが搭載されています。ジュネーブ・シールを取得したムーブメントは、その精度と品質が保証されています。
パトリモニーは、250年以上の歴史を誇るヴァシュロン・コンスタンタンの伝統を強く受け継いだフラッグシップコレクションです。この歴史と格式が、時計愛好家にとって大きな魅力となっています。
また、多彩なモデルが存在しており、パトリモニーは、シンプルな2針モデルから複雑なコンプリケーションモデルまで、多様なラインナップを持っています。
ドレスウォッチならではの、高級素材を使用しておりステータスシンボルとして2004年に誕生し、その元をたどると1950年代のクラシカルなデザインからインスピレーションを受け誕生しました。
トラディショナル
ヴァシュロン・コンスタンタンのトラディショナルは、2007年に誕生しました。
このコレクションは、ブランドのクラシカルなデザインと高度な技術を融合させたもので、特に18世紀から19世紀初頭の懐中時計からインスピレーションを受けています。
トラディショナルは、ヴァシュロン・コンスタンタンの中で最もクラシックなラインであるパトリモニーの一部として始まりましたが、後に独立したコレクションとなりました。
ヴァシュロン・コンスタンタンの高い技術力を結集したモデルであり、複雑機構や高精度のムーブメントが特徴です。
オーヴァーシーズ
ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズは、1996年に初めて発表されました。このモデルは、1977年にブランドの創立222周年を記念して作られた「Ref.222」を原型としています。
Ref.222とは1977年に発表されたこのモデルは、ヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツウォッチの先駆けとなりました。ステンレススチールやゴールドのバリエーションがあり、限定生産されました。
2004年には大幅なモデルチェンジが行われ、マルタ十字を模したブレスレットやギョーシェダイヤルが特徴となりました。
2016年には再びリニューアルされ、ブレスレットやストラップの交換が簡単にできるようになり、ワールドタイム機能なども追加されました。
一方で、スポーティーなデザインに見合うように、高い機能を備えていることも魅力の一つです。防水性や耐磁性に優れ、現代の時計を悩ませる磁気に対しても強い耐性を有しています。
マルタ
ヴァシュロン・コンスタンタンの「マルタ」コレクションは、1912年に初めて発表されました。このコレクションは、ブランドのシンボルであるマルタ十字にちなんで名付けられました。
独特のトノー型ケースが特徴で、クラシカルなデザインと高い技術力を融合させたモデルです。
マルタコレクションは、時代とともにデザインが進化し、現代的な要素を取り入れながらも、クラシカルな美しさを保っています。
また、シンプルなドレスウォッチから複雑機構を備えたモデルまで、多様なラインナップがあります。
トノー型の力強いケースフォルムが特徴で、流行にとらわれないエレガントなスタイルは、性別や年齢を問わず幅広い層からの支持を得ています。
ヒストリーク
ヴァシュロン・コンスタンタンの「ヒストリーク」コレクションは、ブランドの豊かな歴史と伝統を現代に蘇らせるために設立されました。
このコレクションは、過去の象徴的なモデルを復刻し、現代の技術と美学を融合させたものです。
ヒストリークコレクションは、1996年に初めて発表されました。
ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史的なタイムピースを現代風にアレンジし、ブランドの遺産を称えることを目的としています。
代表的なモデル
ヒストリーク・アメリカン 1921
1920年代のアメリカ文化にインスピレーションを受けたモデルで、時計の表示が45度回転しているのが特徴です。
ヒストリーク・トリプルカレンダー 1942
1942年に製作されたトリプルカレンダーモデルの復刻版で、クラシカルなデザインが魅力です。
ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955
1955年のクロノグラフモデルを復刻したもので、特徴的な「カウホーン」ラグが特徴です。
ヒストリークコレクションは、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史的なモデルを復刻することで、時計愛好家にとって特別な価値を持ちます。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、多くの時計技師を集めて組織化したことで作業効率を高めることに成功しました。
これは、個人技師として営むことが常識だった当時としては画期的な生産システムでした。
ヴァシュロン・コンスタンタンの代表的なコレクションである「ヒストリーク」は、そうした大量生産を実現した時代の面影を感じさせる意味で、同社にとって需要な位置にある時計といえます。
バシュロンコンスタンタンが発展した理由
1839年に機械技師ジョルジュ＝オーギュスト・レショーが経営に参加し、パンタグラフを発明しました。
パンタグラフは、時計の構成部品を機械的に複写できる初の工作機器であり、これにより部品の大量生産が可能となりました。
また、ヴァシュロン・コンスタンタンは、常に高い技術力と厳しい品質管理を維持しています。これにより、大量生産であっても高品質な時計を提供することができます。
1996年にリシュモングループの一員となったことで、資金や技術の面で大きな支援を受けることができました。これにより、生産能力が向上し、大量生産が可能となりました。
ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、熟練した職人の手作業によって製造されています。この手作業の部分があるため、完全な大量生産は難しいものの、高品質な時計を一定量生産することが可能です。
いかがでしたか？
今回はヴァシュロン・コンスタンタンにクローズアップしました。
長い歴史と、その命を継続する技術と性能。時代にとらわれないオーセンティックなデザインを活かしながらも革新的なコレクションを展開する時計メーカーです。
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