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ロレックス(ROLEX)のシードゥエラーとディープシーの関係について「前編」

シードゥエラーとディープシーの関係

お世話になっております。
梅雨の時期ですね、自宅の湿度も60%越えで喉と肌には優しい季節です。
ただ、湿気で髪は広がるし肌はベトベトするし、電車は不快だし…きっと誰もが感じていることかと思います。
大切な時計も、梅雨の時期はあまり付けたくない…特に非防水は。夏に向けて、ガシガシ使える時計、防水も問題ない、そんな代表といえば…シードゥエラーが挙がるかと。
今回の新作は「SEA DWELLER」という文字が消えて「DEAP SEA」となりましたが、系譜は同じです。
今回はそんなシードゥエラーについて前編後編と分けてお話ししたいと思います。
個体は少なく、相場が上がる一方ですが赤シードのオーナーになることをひそかに夢見ています。

さて、今回のお題は
ロレックス(ROLEX)のシードゥエラーとディープシーの関係について「前編」
それでは始めて行きましょう

シードゥエラーの誕生

ロレックスのシードゥエラーは、1967年にサブマリーナの上位機種として誕生しました。
当時のサブマリーナRef.5513などは200mの防水に対応していましたが、深海ダイビング時には水圧に耐え切れず、破損してしまうことがありました。
そこで、シードゥエラーRef.1665が開発され、610mの防水性能を備え、サブマリーナの完全な上位機種として販売されました。
1978年には2世代目のRef.16660が1220mの防水性能を備えたモデルとして発表され、大きな話題を呼びました。
その後も技術の進歩とともに、さらに高い防水性能を持つモデルが発表されています。

シードゥエラーの誕生

シードゥエラーの歴史

ロレックスのシードゥエラーは、1967年に初代モデルRef.1665が登場して以来、ダイバーズウォッチとしての進化を続けてきました。
初代モデルは610mの防水性能を誇り、その後のモデルではさらに深い水深に対応するための技術革新が行われました。
1978年にはRef.16660が発表され、1220mの防水性能を実現しました。
これらのモデルは、フランスの潜水専門会社コメックスとの共同開発によるもので、ヘリウムガス・エスケープ・バルブなどの革新的な機能を搭載しています。
シードゥエラーは、ロレックスが深海潜水艇バチスカーフ・トリエステ号と協力して開発した「ディープシー・スペシャル」のテストを経て、その技術を活かして誕生しました。
このモデルは、マリアナ海溝の最深部まで潜航するという偉業を成し遂げ、ロレックスのダイバーズウォッチとしての地位を確立しました。

シードゥエラーのレア個体

1.赤シード

「赤シード」とは、ロレックスのダイバーズウォッチ「シードゥエラー」の中でも特に希少価値が高いモデルの愛称です。
この名称は、初代シードゥエラーRef.1665のダイアルに「SEA-DWELLER」と「SUBMARINER 2000」の文字が赤で表記されていることに由来しています。
海外では「ダブルレッドシード」とも呼ばれており、1967年から1977年まで製造されていました。
赤シードは、その製造期間中にいくつかのマイナーチェンジが施され、マーク1からマーク4までのバリエーションが存在します。特に「マーク1」と「マーク2」は、赤い文字表記や経年変化によるダイアルの色変化(ブラウンチェンジ)など、独特の特徴を持ち、コレクターの間で非常に高い評価を受けています。
2017年には、シードゥエラー誕生50周年を記念してRef.126600が発表され、これも「赤シード」と呼ばれるようになりました。
この現行モデルでは、ダイアルに赤い「SEA-DWELLER」の文字が入っており、往年の赤シードを彷彿とさせるデザインが採用されています。
赤シードは、ロレックスの歴史の中でも特に人気のあるモデルであり、その希少性と美しいデザインから、時計愛好家やコレクターにとって非常に魅力的な存在となっています。

2.レイル文字盤

ロレックスのシードゥエラーにおける「レイル文字盤」とは、特定のRef.1665モデルに見られる希少な文字盤のことを指します。
この文字盤の特徴は、文字盤上の「SUPERLATIVE CHRONOMETER」(上段)と「OFFICIALLY CERTIFIED」(下段)の文字間のスペースが上下で揃っているクロノメーター表記(センタースプリット)を備えている点です。
Ref.1665の中でも1977年から1979年の約2年間、ごく僅かだけ生産されたクロノメーター表記が中央で割れているモデルが「レイルダイヤル」と呼ばれており、その希少性からプレミア価格で取引されていることがあります。
このような特徴を持つレイル文字盤は、ロレックスの時計コレクターの間で非常に人気があり、その美しさと希少性から高い価値を持っています。
レイル文字盤は、スターン社が製造していたもので、「スターンダイヤル」とも呼ばれています。
主にシードゥエラー(Ref.1665)の場合に用いられる名称で、エクスプローラーII(Ref.1655、Ref.16550)の場合はセンタースプリットと呼ばれることが多いです。
流通量が少なく、希少価値が高いため、ヴィンテージ市場での評価も高いとされています。

3.COMEX:「コメックス」

「COMEX」とは、フランスの潜水作業専門会社「コメックス(Compagnie Maritime d’Expertises)」のことで、ロレックスとの関係は非常に深いものがあります。
1961年に設立されたコメックスは、海洋探査や潜水作業における専門知識で知られています。
ロレックスはコメックスと協力して、飽和潜水に適した時計の開発を行いました。
飽和潜水では、ダイバーが高圧環境下で長時間過ごすため、時計内にヘリウムガスが侵入し、減圧時にガスが膨張して時計の風防を破損させる事故が起こり得ます。
この問題を解決するため、ロレックスは「ヘリウムガス・エスケープ・バルブ」を搭載した時計を開発し、これが後のシードゥエラーの特徴的な機能となりました。
特に有名なのは、1967年から68年頃に開発された「サブマリーナ Ref.5514」で、これはコメックス社のためだけに提供されたモデルです。
Ref.5514は一般には市販されず、コメックス社のダイバー専用に支給されていたため、非常に希少価値が高いモデルとされています。
また、コメックス社の協力のもと、1967年に誕生した初代シードゥエラー(Ref.1665)も、プロのダイバーズウォッチとして高い性能を誇り、コメックス社のダイバーに支給されたモデルには「COMEX」のロゴがプリントされていることが特徴です。
これらのモデルは現在でも非常に高いコレクター価値を持ち、希少な存在となっています。
コメックス社は1997年に倒産しましたが、ロレックスとコメックスの協力関係はダイバーズウォッチの歴史において重要なマイルストーンとなっており、その時計たちは今日でも多くの時計愛好家にとって憧れの存在です。

シードゥエラーの系譜

1.Ref.1665

ロレックスのRef.1665、別名「シードゥエラー」は、約40mmのステンレススチールケース、610m防水性能、自動巻きキャリバー1570を搭載。
黒文字盤、ヘリウムガスエスケープバルブ付きで、飽和潜水に適しています。
1967年発売のこの時計は、プロダイバー向けに設計され、耐久性と信頼性で知られています。現在はヴィンテージモデルとしても人気です。
製造期間:1967年~1980年頃

2.Ref.16660

ロレックスのRef.16660、通称「シードゥエラー」は、直径40mmのステンレススチールケース、1220mの防水性能、自動巻きキャリバー3035を搭載しています。
1980年に販売開始されたこのモデルは、黒文字盤とブレスレットが特徴で、センターセコンドや自社製ムーブメントを備えています。
プロフェッショナルダイバー向けに設計された耐久性と信頼性の高い時計です。
製造期間:1978年~1990年頃

3.Ref.16600

ロレックスのRef.16600「シードゥエラー」は、1991年から2008年にかけて製造されたダイバーズウォッチです。
40mm径のステンレススチールケース、14.6mm厚、1220m防水性能を備え、自動巻きCal.3135ムーブメントを搭載。
サファイアクリスタル風防、逆回転防止ベゼル、48時間のパワーリザーブが特徴です。プロダイバー向けに設計されたこの時計は、耐久性と信頼性に優れています。
製造期間:1990年頃~2008年

サブマリーナとシードゥエラーの違いは?

ロレックスのシードゥエラーとサブマリーナーはどちらも高い人気を誇るダイバーズウォッチですが、いくつかの点で違いがあります。

1.サイクロップレンズ

サブマリーナーには日付表示部分に拡大鏡として知られるサイクロップレンズが搭載されていますが、シードゥエラーにはこれがありません。ただし、2017年に発表されたシードゥエラーの新モデル「Ref.126600」にはサイクロップレンズが搭載されています。

2.ベゼルのメモリ

サブマリーナーのベゼルには最初の15分間のみ分刻みのメモリがありますが、シードゥエラーは一周すべてに分刻みのメモリが付いています。

3. 防水性

サブマリーナーの防水性は現行モデルで300mですが、シードゥエラーは1220mの防水性能を持っており、より深い潜水に対応しています。

4. ヘリウムガスエスケープバルブ

シードゥエラーにはヘリウムガスエスケープバルブが搭載されており、飽和潜水時に内部の圧力を調整することができます。
これにより、シードゥエラーはより深海へのダイブに耐えることができます。サブマリーナーにはこの機能がありません。
これらの違いにより、シードゥエラーはより過酷な潜水条件に適した設計となっており、プロフェッショナルなダイバーに適しています。
一方、サブマリーナーは日常的なダイビングに十分な性能を持ち、より広い層に愛されているモデルです。
どちらもロレックスの技術力の高さを象徴する時計であり、多くの時計愛好家から高い評価を受けています。

どちらにせよ、水遊びをした後はOHやパッキン交換などケアは必須です!

いかがでしたか?
今回はシードゥエラー編の前編をお送りしました。
次回はディープシーについて、まとめていきます。
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この記事を担当した人

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